ウクレレの一般的なチューニングは4弦からからG-C-E-Aです。
ウクレレはチューニングの狂いやすい楽器です。こまめにチューニングし直しましょう。
スタンダードチューニングとローGチューニング
ウクレレの一般的なチューニングは4弦からG-C-E-Aとなります。一般的な弦楽器と違い4弦が1オクターブ高い音になります。
この独特な音の並びを4弦から順に弾くと「はなこさ~ん」と聞こえます。
なぜ4弦だけ高くチューニングにするのかには「ハワイには低音用の巻弦の原料になる鉄が乏しかった」「海辺で演奏するとき波の音で低音は聞き取りにくいため」など諸説あります。そもそもウクレレはボディーが小さく低音が響きにくいので低音弦を使わないのは一理あると思います。
実際には4弦を専用の巻弦に張り直し1オクターブ低いGに変更するチューニング方法もあります。これを特に「LOW-G(ロージー)チューニング」といいます。少しボディーの大きいコンサートウクレレやテナーウクレレでソロ演奏するときに好まれます。
ちなみにローGチューニングを4弦から弾くと「まさおく~ん」と聞こえると言われますが、さすがにこれはこじつけですね。
ウクレレのチューニングのやり方
音の合わせ方にはいくつかの方法がありますが、最も確実なのはデジタルチューナーを使う方法でしょう。
デジタルチューナーにもいくつか種類がありますが、ヘッドを挟んで振動を拾うタイプの「クリップチューナー」がおすすめです。
特にウクレレ専用というものは必要ないので、1,000円~くらいの安価なもので十分実用的です。
チューナーを使わない方法としては、まず音叉で1弦Aの音を合わせ、以下の図のようにそれぞれの音を合わせます。
- 1弦開放と2弦5フレット
- 2弦開放と3弦4フレット
- 1弦開放と4弦2フレット
チューナーを使う使わないに関わらず、弦楽器のチューニングは低い音から高い音に弦を巻き上げながら合わせるのが基本です。音が高くなりすぎたら、一旦弦を緩めて低い音から合わせ直しましょう。
参考:音の出るウクレレチューナー
各弦の音が聞けます。音叉やチューナーがない場合ご利用ください。
ギターとウクレレのチューニングの違い
ウクレレはギターから持ち替えても弾きやすい楽器と言われます。
というのも、ウクレレのチューニングはギターの5フレットにカポタストをしたときの1~4弦の音と同じだからです。
このことを覚えておくと、ギターとウクレレのアンサンブルも簡単にできますよ。
ウクレレの大きさ(種類)とチューニング
ウクレレは大きさによって種類がありますが、バリトン以上を除くソプラノ~テナーまでは、大きさに関わらず同じチューニングです。
バリトンウクレレのチューニングは4弦からD-G-B-Eです。これはギターの1~4弦と全く同じ音ですね。